今日は朝5時起きでマドリードからAVEに乗り、クエンカへ。
カニサレスのギターを製作している、ギター職人のビセンテ・カリージョ氏が伝統工芸の素晴しさを評価され、最優秀賞を受賞する事になったのです。
カニサレスが、王立劇場でのベルリンフィルとの共演で彼のギターを使用したことも、今回の受賞の大きな決め手の1つとなったそうで、カニサレスと私も、この授賞式に招待していただきました。
写真:ビセンテ・カリージョとカニサレス
ベルリンフィルとの共演の為には、ビセンテ・カリージョ の工房に何度も足を運び、納得のいくギターを追求しました。その様子は、このブログでも
『ビセンテ・カリージョのギター工房』(2010年12月)
で紹介しています。
写真:授賞式の様子
沢山のメディアもかけつけ、カニサレスにもインタビューが何件かありました。最優秀賞のビセンテ・カリージョの他にも、優秀賞を受賞した方々が一人ずつ紹介され、2時間弱の式典。
写真:ビセンテ・カリージョとの記念撮影
式典が終わった後は、受賞者を囲んでのお食事会。それに続く懇親会にも参席させて頂きました。
写真:宙づりの家
懇親会が終わって会場を後にしたのは既に夕方。一旦今夜の宿、クエンカのパラドールに戻り、着替えてからパラドール周辺散策です。こちらは、クエンカの有名な観光名所『Casas Colgadas(宙づりの家)』。もう10年程前に妹とフアンさんと3人で、この宙づりの家の中にあるレストランで食事をした事があります。懐かしい!
久美ちゃん、覚えてますか?
写真:フアンさんと今日のツーショット
夕暮れ時のクエンカは、マドリードよりも更に冷え込みます。寒くならないうちに、もう少し散策。申し遅れましたが、「歴史的城壁都市クエンカ」は世界遺産にも登録されています。街はフカル川とウエカル川の峡谷に出来ており、Cuencaという街の名は「川の盆地」を意味するラテン語Concaから来ているそうです。
写真:紅葉の始まるクエンカ
そのまさに「盆地」部分にあたる谷底の木々は、黄色く色づきはじめていました。あと2〜3週間後には、紅葉が見頃になると、地元の人が言ってました。
写真:クエンカの橋
パリのエッフェル塔をデザインしたギュスターブ・エッフェル氏がデザインした有名な橋。高さ52メートル。下を覗くとさすがに足がすくみます。
写真:マンチェゴチーズ
クエンカの属するラ・マンチャ地方の名産と言えばチーズ。先ほどの授賞式の後のお食事会で出されたチーズがあまりに美味しかったので、銘柄を尋ねてメモしておきました。Caracenillaというチーズ。ラ・マンチャ地方では、町村の名前がそのままチーズの名前になっているそうで、このCaracenillaというのも、クエンカ市から約20キロのところにある、チーズの産地だとか。約3キロのでっかいチーズを購入しました。
写真:クエンカの夜景
すっかり日も暮れました。こちらはパラドールから望む夜景。エッフェルの橋や宙づりの家が見事にライトアップされています。
写真:マンチェゴチーズと最高級のベジョータのハモン
外はかなり寒いし、早起きだったのでかなり眠いので夕食はパラドール内のレストランで頂きました。マンチェゴチーズは外せません。
写真:ウサギ肉の煮込みごはん
リゾット風のこちらのお料理は、クエンカ地方の郷土料理。真ん中に大きく写っているのはウサギのお肉です。とっても柔らかい。
写真:目玉焼き、ジャガイモ、ベーコンと野菜の郷土料理
こちらも、クエンカの郷土料理、というよりは家庭料理。量も多くて、どちらもフアンさんとシェアしましたが、かなり満腹になりました。
明日土曜日は、夕方までクエンカ散策です。