いつの間にか、第8回目を迎えるマドリード女子会。通常はメンバー4人の都合の合う金曜日に、マドリードの色々なレストランに集って、日本語でのガールズトークを繰り広げるのですが、今回はちょっと趣を変えて、初体験。
4人の都合の合う土曜日に、ミシュランの星が2つも(!)ついているレストランで集う事になったのです。マドリードには、2つ星、1つ星のレストランがあわせて10店ありますが、意外にも土曜のランチをやっているレストランはたったの3つ。そのうちひとつは休業中ということで、必然的に今回は2つ星の有名店、RAMON FREIXAに決定。
写真:いつものメンバーですが、今日はみんなちょっとおめかし
レストランは小さなサロンひとつのみ。最大33名しか予約を取らないと謳っているだけあって、ゆったりした時間が過ごせます。そのかわり予約を入れるのも大変。
写真:アペリティーボ ・その1
丸いパンのようなものは、中にクリームチーズが入っていて、さっそく美味。手前にあるのは、アーモンドのようなナッツが入ったクラッカー。そして奥にみえるのは、サツマイモチップス。
写真:アペリティーボ・その2
こちらは、注文を決める間にサーブされるアペリティーボ。どれも口の中に入れた瞬間味と香りがぱぁ〜と広がるドラマチックな演出。特にすごかったのが、手前の丸い形のもの。驚くなかれ、これガスパッチョなのです。丸いパン生地の上にガスパチョが、ゼラチンのような薄い膜で固められて辛うじて形を保っていますが、一度口に入れると液状のガスパチョがトロリと溶け出します。口当たりが芸術的。
写真:第1の皿
いくつかあるコースメニューの中で、私たちが選んだのは一番『軽い』メニュー。『軽い』というのは、合計のお皿の数がもっとも少ないコースという意味。でも、そのバリエーションと量には大満足。これ以上のコースを頼んでいたら、完食できなかったかもしれない程です。
まず第1のお皿は、ニンニクとアーモンドのペースト。上にかかったチーズがよりいっそうお料理の味を引き立ててくれます。
写真:第2の皿・様々なきのこ の炒め物
マドリードではとても珍しいキノコが軽く炒めてあります。熱い内にこちらのバタークリームと混ぜ合わせて頂きます。キノコは果肉がとても厚くてジューシー。さらにこのクリームがキノコの美味しさを数段格上げしてくれます。
写真:キノコに混ぜるバタークリーム
スプーンを器にしているところがなんとも独創的です。
写真:第3の皿・アーティチョークづくし
こちらは、アーティチョークの三位一体ならぬ、三「味」一体。一番上にはカリカリに揚げたもの、そして真ん中にはじっくり煮込んだもの、そして一番下にはアーティチョークをプディンに仕上げたもの。アーティチョークの味を活かしつつ、3つの違った調理法によって3つの違った食感が楽しめます。
写真:お口直しのアプリコット&マロンクリーム
こちらは、ちょっと甘いお口直し。栗のペーストが干した杏にサンドされた変わった一品。栗のほんのりとした甘さが杏の酸っぱさとまじって絶妙のお口直し。
写真:第4の皿・牛のほほ肉
こちらがメインのお肉。右側にあるのが、柔らかい牛のほほ肉をワインとデミグラスで煮込んだもの。写真では見えませんが、この真ん中にフォアグラが隠れています。左側は、焼き茄子と、サトウキビと蜂蜜のソース。
写真:第4の皿の添え皿・その1・温野菜
こちらは、メインのお肉と一緒にサーブされた温野菜。ロメインレタスを焼いたものの上にミントの葉。角切りになっているのはキュウリ。そしてヨーグルトが添えられています。手前の緑色の半球は、正体不明の野菜。スイカのような味がしました。
写真:第4の皿の添え皿・その2・ズッキーニとかぼちゃ
こちらも、メインのお肉と一緒にサーブされた添え皿。写真では良く分かりませんが薄切りのズッキーニが、かぼちゃのペーストをくるんでいます。
写真:デザート・その1
1皿ずつがゆっくりサーブされて行くので、ここまででかなりの満腹感。メインディッシュの後は、かわいらしいデザートです。真ん中に見える黄金の果物は、サクランボと思いきやリンゴ。ちゃ〜んとリンゴの味がします。その他パッションフルーツのムース入りチョコレート、パンナコッタ、マンゴのグミ、ミニマドレーヌ、ラズベリーの緑茶クリーム詰め、等々。たくさんの味が楽しめる楽しいデザート皿です。
写真:デザート・その2
こちらは、コカと呼ばれるクラッカーの上に、ラズベリー、ブルーベリーをトッピング、さらにチョコレートクリームと粉砂糖で味付けしたさわやかなデザート。
写真:デザート・その3
ミルクの三「味」一体。アイスクリーム、ドゥルセ・デ・レチェ、粉状のミルク。この3つの調理法で仕上がってる、ミルクを一緒に頂きます。見た目はちょっと不思議な感じですが、このデザート最高に美味しかった!
写真:デザート・その4
まだまだ続きます。デザートがこんなにたくさん出て来て嬉しいばかり!こちらは、冷たいチョコレートドリンク(カカオラ)とチョコチップがたっぷり入った、チョコレート味のビスケット。コース全体を通じて、いつも『三味一体』が意識されています。
写真:デザート・その5
食後のコーヒーと一緒に出されたのがこちら。チョコレートの盛り合わせ。アーモンドやナッツ入りのもの、ラムレーズンの入ったもの(これが一番美味しかった)色々な味が楽しめます。
写真:デザート・その6
こんなにデザートが充実したコースも珍しいと思いますが、こちらが最後に出て来たサワークリームワッフル生地詰め。生地の甘さとサワークリームの酸っぱさのハーモニーが素晴しい。2時から6時頃までほぼ4時間にわたるゆっくりしたランチ。ガールズトークにも華が咲き、本当に楽しい一日でした。
Restaurante Ramon Freixa
C/Claudio Coello 67, 28001 Madrid
Tel: 91-781-0173
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