ベネチアで迎える最初の朝は快晴。昨日ホテルに到着した時にはもう暗くて周りの景色も良く分からなかったのですが、このホテル、とても素敵な島になっています。
写真:ホテルの表玄関の船着き場
こちらは、昨晩到着したホテルの船着き場。
写真:ホテル専用ボート
このボートが数艇、サン・マルコ広場とホテルを往復しています。
写真:ホテル船着き場の桟橋
遠くの方に見えるのがジュデッカ島。その向こう側にサン・マルコ広場があります。ボートでの所要時間は約10分。20分おきにボートが発着します。朝は5時台から深夜は1時過ぎまで。とても便利なサービスです。
写真:カフェテリア『Lavena』にて
今日の朝食はサン・マルコ広場 にあるカフェ『ラベナ』にて。実は、ちょっとした手違いでホテルを朝食なしのプランにしてしまったのです。災い転じて福と成す。。。と言うわけで、これから朝食はサン・マルコ広場のカフェ巡りということに決定。
写真:広場のテラスにて
奥ではミニ・オーケストラが生演奏。とても素晴しい演奏でした。
フアンさんを旅行をするとき気になるのが、実は音楽なんです。BGMで流れている音楽がひどかったりすると、落ち着かなったりイライラする事も。凡人の私は殆ど気にならないんですが、それだけ音楽には敏感ということなのでしょう。逆に、いい演奏が流れていると、人一倍それを楽しんで上機嫌に(笑)。今回のミニ・オーケストラは「当たり」の方で、次々に演奏される曲に耳を傾け、カフェテリアでは約2時間のゆったりした朝食に!美味しいカプチーノと素敵な音楽に、フアンさんも私も朝から大満足です。
写真:カンパニーレ(大鐘楼)
これが、テラス席から眺めたサン・マルコ広場のカンパニーレ。約100メートルの高さで、上まで登れます。長蛇の列が出来ていますが(ホントにすごい列!)せっかくなので登ってみる事に。 入り口で別料金のオーディオガイド(スペイン語)をレンタルしました。この他に英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語はあるのに、日本語がないのが残念。日本人の観光客は結構多いと思うんだけどなぁ。
写真:カンパニーレから見下ろすベネチアの風景
エレベーターであっという間に頂上へ。風がかなり強くてかなりの寒さ。先ほどはテラスでポカポカとした陽気だったのに、こうも違うものなのか!でも、お天気はとてもよくて、360度ベネチアの素敵な景色を楽しめました。オーディオガイドが風景や建物の説明をしてくれるので、ベネチアの街の大筋がつかめて来ました。
写真:別方向の風景はこんな感じ
右側に見えるのが、サルーテ教会。その左の三角形の建物が、プンタ・デ・ラ・ドッガーナという新しくできた美術館。昔はその名の通りドッガーナ(税関)だったそうで、ベネチアに入る船が全てこのポイントでチェックを受けたそう。
写真:サン・ジョルジオ・マッジョーレ島
サン・マルコ広場の向かいにあるマッジョーレ島。あの島にもカンパニーレ(鐘楼)があるので、今度は対岸からこちら側を覗いてみようと思います。あちらの鐘楼は今日は午前中しか開いていないというので、早速ヴァポレットに乗りこみ、島へ向かいます。
写真:ヴァポレットの船着き場にて
ヴァポレットは、ベネチアの交通の基本。路線バスのように、幾つもの決まったルートがあり、目的地に合わせてルートを選びます。料金は意外に高くて60分有効の1回券が約7ユーロ。毎回購入するのも面倒なので、私たちは7日券(50ユーロ)を購入。これでベネチア滞在中はいつでも自由にヴァポレットに乗り降りできます。
写真:ホテル『ダニエリ』
船着き場の向かいに見慣れた建物が。。。そう、出発前に見た映画『ツーリスト』の舞台となった高級ホテル『ダニエリ』です。ちょっとした感動。
写真:マッジョーレ島から望むベネチアの風景
右側に見えるのが先ほど登ったカンパニーレ。そして左側がドッガーナとサルーテ教会。位置関係が分かりますか?大小様々な船が行き交っていて、それを見ているだけでも心が和みます。先ほどのカンパニーレと違って、こちらは足を運ぶ人も少ないのか、ゆっくり見学できました。。。寒いのには変わりないんですけど。
写真:船着き場にて
マッジョーレ島を後にして、再びサンマルコ広場へ。そしてこの広場のメインの観光地である、サン・マルコ寺院見学です。こちらは、先ほどのカンパニーレに輪をかけたスゴイ行列。さらに団体観光客もいて、すごい騒ぎ(笑)。シーズンオフだと思っていたのに、ベネチアはやはり人気の観光地なんですね。
写真:サン・マルコ寺院のテラスにて
長い行列を並んだ価値はありました!サン・マルコ寺院、とても素晴しかった。実は寺院の内部は写真撮影禁止で、写真はありませんが黄金に煌めく天井、十字形のビザンティン建築は見応えたっぷりです。カンパニーレに引き続き、今度はサン・マルコ寺院のオーディオガイドを手に、ゆっくりと内部を見学。その歴史や逸話を知るとさらに感慨深い。
「パラ・ドーロ」と呼ばれる、祭壇の後ろ側にある背障は、2千個程の宝石が埋め込まれた黄金の飾り。ビザンティン美術の最高峰という名に相応しく、圧巻です。
こちらも、写真はもちろん禁止ですが、ウィキペディアでそのお姿を。。。
写真:テラスでツーショット
こちらの写真は、たまたま夫婦で旅行中のイタリア人カメラマンに撮影して頂きました。私も拙いイタリア語で、スペインから着た事、初めてのベネチア旅行だと言う事、サン・マルコ寺院の素晴しさを一生懸命語り(笑)イタリア気分を満喫。あ〜、もっとたくさん勉強しておけばよかった!私の一眼レフを使って記念に写真を撮って頂きました。さすがのショットです。
写真:カプチーノで休憩
約2時間の朝食、2つの鐘楼に登り、サン・マルコ寺院をゆっくり見学。これで午前中はいっぱいです。カフェで一休み。
写真:今日のティラミス
軽い食事をとって、カプチーノとティラミスで疲れを癒します。
午前中は観光地をしっかり押さえたので、午後は人ごみの少ないベネチアの市街を散策する事で意気投合。
写真:リアルト橋
サン・マルコ広場からリアルト橋へ。この橋を渡ると、サン・ポーロという別の地区に入ります。
写真:グラン・カナルとゴンドラ
とてもベネチアらしい風景!このリアルト橋も有名な観光名所ですが、ここからベネチア版奥の細道の始まり!
写真:ベネチアのガイドブックを手に
ガイドブックや観光地図は、人気の観光地周辺が中心に書かれているので、小さな路地や広場はその名前さえ乗っていません。こういうところを彷徨ってみるのも、また一興。
この辺りは、Sotoportego(ソトポルテゴ)と呼ばれる小さな路地がいくつも連なる地域。これはベネチア特有の通りの名前で、訳すと「ポーチの下に」という意味。私の後ろにあるのが、典型的なソトポルテゴで、多くは建物の1階部分の一部を切り取ってトンネル状の通路にした様になっています。
写真:水路に浮かぶボート(自家用)
この辺りまで来ると、もう観光客は見当たりません。ウソのような静寂。時折響き渡る足音は、帰り路を急ぐ地元住民。または犬の散歩をするおじいさん。両脇の建物は、アパートの様になっていて、ベネチアの人々が生活しています。ボートも自家用。よく見ると、水際には玄関とおぼしき扉がありますが、これらの家には、水際からはいるのか、また乗って来たボートをどうやって停泊させるのか、疑問は尽きません。
写真:あの通りにはどこから入れるんだろう?
水路の向こう側にある超細い路地。人一人通るのがやっと。太った人なら絶対ハマりそう。これは、ボートから入るためにある路地?でもあたりにはボートが1隻も見当たらないけど。いったいここの人たちはどういう生活をしているんだろ?ますます疑問だらけ。
写真:こういうベネチアの風景も素敵
細道を地図もなく、歩き進めるうちに、 もう暗くなってきました。午前中とは打って変わって、ベネチアの「静」を満喫した散策となりました。それにしても、何キロ位彷徨ったんだろうか?
写真:ボンゴレスパゲティー
ここは、昨晩ベネチア出身というホテルのレストランのウェイターに教えてもらったレストラン。地元民用のレストランといった趣で、外国人とおぼしきは私たちだけ。そういうところがまたいい雰囲気です。新鮮なアサリがたっぷり入ったスパゲティー。
これで5ユーロは安い。スパゲティーの茹で具合がアルデンテでとっても美味しい!
写真:今日2つめのティラミス
ティラミスを注文しまくっていますが、お店によって形状も味も全く違うから面白い。こちらのティラミスは甘すぎず、私好みのいいお味。他のテーブルでも皆さんティラミスを注文されてる。イタリア人も普段からティラミス食べるんだね。
写真:今日のツーショット、ベネチア楽しすぎ!
食事の後、散歩がてらまたサン・マルコ広場の船着き場まで歩いて帰ることに。夜のベネチアは冷えるけれど、ティラミスの食べ過ぎで太らない様に(笑)。
日本ブログ村のランキングに参加しています。