普段は時間をかけない手抜き料理が多くなりがちな私ですが、今日のようなゆっくりした日曜には、多少やる気が起きてきます。フアンさんの要望に応えて、スペイン家庭料理に挑戦。久々に作るので、手書きのメモを参照しながら。。。
今回ご紹介するのは、じゃがいもを使った「パタタ・ア・ロ・ポブレ」。昔、義母に教わりました。トルティージャ・デ・パタタもそうですが、スペインにはじゃがいもが登場する家庭料理がたくさんあります。
「パタタ・ア・ロ・ポブレ」は、訳すと「貧しい人のためのジャガイモ料理」となり、ちょっと貧相な感じですが、これは戦争中に食糧難でじゃがいもぐらいしか食糧なかった時に考案された一品と言われています。材料もシンプル。でも、食材としてのじゃがいもの美味しさが引立つ私も大好きなレシピです。直訳のままではちょっと切ないので、新たに命名。「じゃがいものニンニクソース煮」のレシピです。
材料(2人分)
じゃがいも:中4個
パン:50g(乾燥したバゲットが最適。なければ食パンでも)
ニンニク:4片(皮は剥く)
西洋パセリ:少々
塩コショウ:少々
サフラン:少々
オリーブオイル:適当
卵:2個
(1)ジャガイモは皮をむいて、1cm程の輪切りにする。ジャガイモをすべて鍋に入れ、かぶる位に水をいれ強火で沸騰させる。
(2)じゃがいもを茹でている間に、ソースづくり。小さめのフライパンにオリーブオイルをやや多めに入れ熱します。このフライパンで、皮をむいたニンニク(丸ごと)、パン、西洋パセリをそれぞれ揚げます。感覚的には「炒める」ではなく「揚げる」ので、それに併せてオリーブオイルの量を調節します。残ったオリーブオイルは後ほどジャガイモの鍋にいれるので、捨てずに取っておきます。
ニンニクを丸ごと揚げます。こんがりきつね色になるまで。
パンは、けっこう油を吸いますが、根気よく揚げて大きなクルトンにします。
最後に西洋パセリ。この時には水分で油がかなり跳ねるので注意!さっと揚げます。長く揚げすぎると苦くなります。
(3)揚がった具材は、まとめてハンドミキサーにかけソースにします。この時にジャガイモの茹で汁を少々足すと、滑らかなソースが出来上がります。
(4)ジャガイモが茹で上がったら、サフラン、塩コショウ、フライパンに残ったオリーブオイルを足し、生卵を2つをそっと割入れます。
(5)卵が固まったら(3)で作ったソースを鍋に流し込み、もうひと煮立ちさせたら出来上がり!
そして、完成!
これからの季節に嬉しい、からだの暖まる1品です。
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