驚くかな、今日4月23日「サン・ジョルディの日」は、世界中でスペインと日本だけで祝われる記念日です!カタルーニャ地方では、恋人同士がバラの花と本を贈りあうという風習があり、それは今でも続いています。以前、バレンタインデーの時に何人の方から頂いたコメントによると、日本では「書店くじ」というのが配られるそうですね。スペインでは、残念ながらそういうイベントは見かけませんが、なんとスペイン中の本屋で、本が全て10%オフの特別価格で買えるという素晴しい日です。
写真:グランビア大通りでは道ばたでも書籍が売られています
4月23日は、歴史的にとても奇妙な日。かのイギリスの文豪シェークスピアの誕生日(1574年)であり、命日(1616年)、「ドン・キホーテ」で有名なセルバンテスの命日(シェークスピアと同じ1616年)、そして有名な歴史家インカ・ガルシラソ・デ・ラ・ベガの命日(やはりおなじ1616年)。この事実を知ったのは、もう遥か昔のことですが、あの時の一瞬ゾゾーっとした感覚は今でもはっきり覚えています。
さて、1996年からは、スペインの提唱により、この日がユネスコの「世界図書デー」となっています。この日が選ばれたのは、スペイン(と日本で)でサン・ジョルディの日であったこと、また前述の通り世界に名だたる文豪の誕生日や命日であることなどからのようです。
もともとはキリストの聖人の日であるサン・ジョルディをなぜ日本で祝うようになったのか、そのルーツは知りませんでした。今日の日に因んで調べてみると、その起源は1986年に遡ります。日本書店組合連合会と日本カタルーニャ友好親善協会が中心となって定めた記念日だとか。とはいえ、20年以上たった今も、日本ではあまり知られていないのが現状かな?
どうでしょう?
写真:マドリード一大きい本屋、カサ・デル・リブロ
というわけで、今日はフアンさんとふたり、午後からマドリード市内で本屋さんめぐり。あちこちまわって大量の本を買い込み、お互いにプレゼントしあいました。
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