2009年4月4日土曜日

セマナ・サンタ


写真:イスラエルの聖墳墓教会のキリスト(2005年撮影)


来週からセマナ・サンタがはじまります。セマナ・サンタとは聖週間のこと。枝の主日から復活祭前日の土曜日までの1週間を指します。もともとは太陰暦で日にちが定められていたため、現行の太陽暦の元では年ごとに日付の変わる祝日です。復活祭は毎年「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められていて、今年は4月12日がその復活祭にあたります。


写真:聖墳墓教会内の壁画。キリスト受難のストーリーが描かれている


キリスト教徒にとって、復活祭は一年の中で一番大事な行事です。この日にキリストが蘇ったとされるため、その誕生日(つまりクリスマス)よりも重要な行事なのだそうです。英語ではイースターとよばれる復活祭、スペイン語ではPascua(ぱすくあ)と呼ばれます。

今年の暦では次のようになっています。

4月5日(日)枝の主日
Domingo de Ramos(どみんご・で・らもす)
この日にキリストがエルサレムに入場したとされていて、それを祝うエルサレムの人々がナツメヤシの枝をもって祝福したとか。

写真:エルサレムの街をバックにフアンさんと(2005年撮影)

4月9日(木)聖木曜日
Jueves Santo(ふえべす・さんと)
この日は、キリストの12人の使徒たちと最後の晩餐Santa Cena(さんた・せな)を記念する日で、スペインでは国民の祝日です。


写真:この部屋で最後の晩餐が行われた(2005年撮影)


月10日(金)聖金曜日
Viernes Santo(びえるねす・さんと)
この日にキリストが処刑されたとされ、キリストの受難と死を記念する日です。スペインでは国民の祝日です。この日は、一年を通じて唯一ミサが行われない日でもあります。この日には肉料理を食べないなどの習慣があります。


写真:キリストは処刑後、この場所に埋葬されたという(2005年撮影)


4月11日(土)聖土曜日
Sábado Santo(さばど・さんと)
復活祭前日。この日は、一年のうちで唯一、結婚式も葬儀も執り行われない日です。キリストは眠りについている、ということになっています。


月12日(日)復活祭
Pascua de Resurrección(ぱすくあ・で・れすれくしおん)
キリストが復活したとされる日です。もともと、キリストの受難〜処刑はキリストが自ら進んで選択した道とされているそうで、3日後に「復活」することで、それを乗りこえたとされているそうです。この日にイースター・エッグが登場します。

写真:キリストはこの場所で復活した(2005年撮影)


懐かしい写真を引っ張り出してみました。ものすごく暑い(気温約50度!)なのに途中から私が長袖になっているのは、女性は観光客でも教会等を訪れる際は、肌を露出していてはいけないからなのです。建物の中はまだしも、直射日光のあたる嘆きの壁を訪れた時にはあまりの暑さに熱中症になったのを思い出しました。。。


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