2009年3月31日火曜日

読書日記*2009年3月


Bag of Bones
著者:Stephen King
出版社:Pocket Books Fiction, 1999

久々に英語で読んだ小説はスティーブン・キングの骨の袋。推理小説&ホラー好きの私にとっては、やはり原語で読む小説は楽しい。今月、久々に英語の本を選んだのは、最近英語での読書をあまりしていないのが気になったから、というのが正直なところだが、やはり大好きなキングの作品を選んで良かった。キング特有のリアルな描写に引きつけられた。また近々別のキング選書も英語で読んでみたい。



テクノロジストの条件
著者:ピーター・ドラッカー
出版社:ダイヤモンド社(2005年)

私の尊敬するピーター・ドラッカー氏の晩年の著書。読み応えのある内容だった。この本の中で、ドラッカーはイノベーションのあり方を明確に定義している。天才はたしかに世の中に存在するが、それらの天才達にも、勤勉や忍耐、努力が必要と説いている。才能や創意だけでは、イノベーションはありえない。また、「ものづくりの技術が文明をつくる。だから技術のマネジメントが重要という理論」を具体例を挙げて説明していて面白い。


「ロングセラー商品」誕生物語
著者:藤井龍二
出版社:PHP文庫(2002年)

我々が普段目にする商品の裏側に、壮絶な歴史やドラマが隠れていることが知れて面白かった。長く愛される商品の中には、偶然生まれたものもあるが、それを育て上げ、絶え間ない改良を加えることによって、さらに完成度の高いものが出来上がる。それぞれの商品には、創業者や開発者の人間性や哲学が盛り込まれている様子が良く分かった。この精神を自分の仕事の指針にしたい。



小澤征爾・音楽ひとりひとりの夕日
著者:小池真一
出版社:講談社(2003年)

先月読んだ「ボクの音楽武者修行」(小澤征爾著)に引き続き小澤さんに関する本を読んだ。彼のスゴさは、日本を代表し、世界の小澤という地位を得た今も、アマチュアの音楽家の活動を全面的にバックアップしていることだ。「理屈では、文化や歴史の違いが、音楽ではしきりがないと思いたい。それが本当にそうなのかというのが永遠のテーマ。そう簡単に答えは出てこない」と言っているのがとても興味深い。



西洋音楽の歴史
著者:高橋浩子・中村孝義・本岡浩子・網干毅
出版社:東京書籍(1996年)

10年以上前に一度読んだ本だが、来月、西洋音楽に関するフォーラムに出席するのでその予習の意味で改めて読み返してみた。この本では、音楽だけでなく、その時代の社会の様子も簡単にまとめられているので、歴史と音楽史を照らし合わせながら理解できるとても分かりやすい1冊。