2009年3月20日金曜日

マリア・パヘス『アウトレトラト』


写真:マリア・パヘスのアウトレトラト

マリア・パヘスの最新作『アウトレトラト』がいよいよマドリードにやってきました!この作品は、昨年なんと日本の東京国際フォーラムで世界初演された作品。昨年のビエナルでは、優秀な作品に贈られる、ヒラルディージョ賞も獲得しています。

私にとって、マリア・パヘスは学生時代に6畳一間の下宿にポスターを貼っていたくらい崇めていた、大好きなダンサーです。そしてまた、10年前にスペインへやって来て、カニサレスのマネージメントをしようと決めた時、そのノウハウを学ぶ為に彼女の舞踊団でマネジメントの修行をさせてもらったこともある、私のスペイン生活の基盤を支えてくれた、大事な女性です。

カニサレスも、彼女の作品「ラ・ティーラナ」の音楽を担当した縁で、以来家族ぐるみのおつきあいをさせてもらっています。そんなわけで、彼女がマドリードで初演をするときは必ず応援に駆けつけます。

マリアの作品はいつでもそうですが、今回の『アウトレトラト』にもたくさんのソルプレサ(驚き!)が満載の楽しいショーでした。鏡を使ったオリジナリティー溢れる演出は、観客の笑いも誘っていました。こうして有名になって、大きな舞踊団を構えても、決して手抜きをせず、自分自身で何曲も何曲も踊り尽くすところが彼女のすごさであり、いっそうしなやかさを増した身体使いは圧巻。長いブラソ(腕)の動きは舞台空間を自在に操り、得意とするマントンを使ったダイナミックなフィナーレを迎える頃には、満員の観客が総立ちになる盛り上がり。とっても楽しいショーでした。

写真:スタッフのクララ(左)とカンタオーラのアナ・ラモン(右)

マリア・パヘス舞踊団を陰で支えるクララと、カンタオーラのアナとも長い付き合い。お互いに忙しくて、なかなか会う機会はないので、こうして出会うとお互い話すことが多すぎて話が止まらなくなります(笑)。

今日は早起きしてセビージャを往復し、劇場に到着する頃には疲れ切っていたはずのに、マリアのショーを観て、楽屋で懐かしい面々と再会したら疲れは一気に吹っ飛びました。楽しい時間は、エネルギーの源です!


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