2009年2月14日土曜日

サン・バレンティン


昨日は、日本の実家から荷物が届きました!日本から届く荷物は、愛情と一緒に、いつも嬉しい驚きがいっぱい詰まっています。今回もすごい!ずっしりと重たい箱を開けると、きちんと整頓されてパッキングされた小物がたくさん。まずは、愛妹の手作りの帽子。昨年プレゼントしてくれたマフラーとお揃いの毛糸で編んでくれました。そして、カレーのルー、お味噌汁のもと、ソース、お茶漬けのもと、お茶、フアンさんの大好きなチョコボール(笑)。それから、妹のセレクトによる、お菓子作り&餃子の皮作りのためのキット。本当にありがとうございました!

写真:愛妹の手作りふわふわ帽子とマフラー

そして、今日はバレンタイン!スペインではサン・バレンティン(聖バレンティン)といいます。一般的には、Dia de los enamorados(恋に落ちた者たちの日)と呼ばれています。日本のように、チョコレートを贈る習慣はスペインにはありませんが、恋人同士がプレゼントを贈りあう習慣は根付いています。バラの花束を贈るのが結構一般的なようです。赤のバラは愛情を、白のバラは平和を、黄色のバラは友情を表すとか。

私たちの今年のサン・バレンティンの贈り物はバラの花ではなく、お互いに「本」でした。昔から本の虫のフアンさんは、何が欲しい?という質問に迷わず「本!」。そして最近スペイン語の勉強と読書に励む私にも、素敵な本を送ってくれました。

聖バレンティンの日は、この名称からなんとなくカトリックの公式な祝日?と思ってしまいますが、実は、そうではないのです。聖バレンティンが実在した聖人かどうかが明らかでないため、1960年代のバチカンの公会議でカトリックの公式な典礼から外されてしまい、この日に教会などで特別なミサは催されることはありません。もちろん、無関係ということはないのですが。

サン・バレンティンの起源はローマ時代に遡ります。2月14日はもともと女神JUNO(ユノ)の祝日。彼女は家庭と結婚の神で、6月を司ります。英語の June やスペイン語の Junio(6月)もここから来ていて、6月の花嫁が縁起がよいという言い伝えもここから来ています。

この日が世界的に「恋人たちの日」として祝われるようになったのには、いくつか説があるようです。ローマ時代、2月14日の「ユノの祝日」の翌日、2月15日はラス・ルーペルカレス(ルペカリオ祭)というお祭りが始まる日で、この日に踊りを踊るパートナーとなった男女は恋に落ち、結婚したという言い伝えがあることから、「恋人たちの日」となったというのがひとつの説。

そして、もうひとつの説は、ローマ皇帝クラウディオII(クラウディウス2世)の治世の頃の話。兵士たちが、愛する妻を故郷に残すことで戦地での士気が下がらぬよう、皇帝は兵士たちの結婚を禁止していました。それを不憫に思った当時の司教バレンティンが、皇帝に内緒で兵士たちを結婚させたのですが、それがばれて処刑されてしまったのです。この処刑の日が2月14日。そのためこの日がやがて「恋人たちの日」となったとか。

どちらにしても「恋人たちの日」だけでなく、一年中、フアンさんと仲良くラブラブでありたい私でした。