サルサの王様、ルベン・ブラデスがマドリードにやってくる!
というわけで、今日は待ちに待ったコンサート当日。まだスペイン語が分からない頃から聴いていた彼のCD。日本語訳で歌詞の意味を確かめながら。。。
そしてスペイン語が分かる様になって、その歌詞の意味の深さを再確認しながら。。。
写真:夕暮れのマドリード。奥に見えるのは王宮。
会場のプエルタ・デ・アンヘルに到着したのはなんと開演の1時間以上も前。どう考えても早すぎなのですが、驚いたことに、既に会場は満員のお客さん!ビールやつまみを片手に楽しそうに開演を待ってます。そのほとんどは中南米出身と思われる人々。みんなスペイン語を話していますが、コロンビア、ベネズエラ、ペルー、アルゼンチン、メキシコ等々、色んなアクセントが聞こえてきます。
いよいよ開演時間になり、狂わんばかりの拍手と歓声で迎えられたバンドのメンバー、そしてルベン・ブラデス。今週末に63歳の誕生日を迎えるとは思えない若々しさ。舞台に登場するなり、カメラを構えて客席に向かってシャッターを切りはじめます(笑)。
1曲目から、会場は大盛り上がり。皆ルベン・ブラデスに併せて合唱します。スゴイパワーだ。中には、それぞれの出身国と思われる国旗を掲げる人たちもいて、中南米パワーに圧倒されます。
コンサートは、音楽のコンサートというよりは、色んなメッセージを伝えるショーといった方が適切でしょうか。それぞれの曲を作曲したときのエピソードを語ったり、それぞれの曲を中南米のひとつひとつの国に捧げながら歌い繋いでいきます。
さすがに、私は皆と一緒に全ての曲を合唱というわけにはいかなかったけど、最後の最後に歌ってくれた、彼の一番有名な曲『ペドロ・ナバハ』は、大声を出して歌っていました(笑)。
写真:アルバロ・マタとの再会!
コンサート終了後に訪れた楽屋で、なんと驚きの再会。写真のアルバロは、マドリードのスタジオのサウンドエンジニア。カニサレスの2作目CD(アルベニスのピアノソナタ)と3作目CD(プント・デ・エンクエントロ)を手掛けたエンジニアです。
その後、私たちは自宅にホームスタジオを作ったのでマドリードのスタジオは利用しなくなり、それに併せてアルバロとも疎遠になっていました。現在は、ルベン・ブラデスのスペインのエージェントと仕事をしているとか。元気そうでなにより!
彼に会うのは実に10年ぶり。スペンに来たばかりの頃の私を知っている今では貴重なスペイン人の一人。10年間の私の変貌ぶり(笑)にも驚いていました。