2007年9月22日土曜日

ベルリン散策

写真:ベルリンの街角(ベルリンの壁)

今日は、仕事の合間を縫って、ベルリンの街に繰り出しました。
以前ベルリンに来た時は、空港と劇場とホテルの他にはどこにも立ち寄れなかったので、今回は強硬突破。フアンさんと、ブランデンブルグ門でお決まりの記念撮影。

写真:ブランデンブルグ門前にて

こういう「べた」な写真が、後になって、結構いい記念になるものだと、最近思うようになりました。私の中の、日本人魂が疼いているのでしょうか(笑)。
ブランデンブルグ門のすぐそばのスタバでフアンさんとカフェをしながら、買ったばかりのベルリンのガイドブックで、付け焼き刃のドイツの歴史の復習。そういえば、ベルリンの壁が追わされる映像を、津田沼の家のテレビで見ていたな、などと思い出し、改めてベルリンに居る事を実感。

2007年9月21日金曜日

ベルリンへの旅

写真:ベルリンの音楽見本市で

今回は、ベルリンへの旅。ここで開催されている、ポップコーン(食べるやつじゃない)という世界的な音楽見本市に参加する為です。私の所属するスタンドは、サウンズ・フロム・スペイン、というスペインの音楽団体やアーティストが主催する超大規模なスタンドです。我がJMC Music Productionsも、今年はこのスタンドで、せっせと外交しています。

もちろん、売り物は、我がアーティスト『カニサレス』。
来月、この国ドイツで組曲イベリアのCDが発売されるため、今日はドイツのソニーのスタンドでプロモーションについての交渉。そして、フランス、ベルギー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、デンマークのレコード会社にも売り込み作戦を展開しました。
果たして、どんな成果が得られるか、乞うご期待!


2007年9月9日日曜日

CONCIERTO EN LERIDA

誕生日の感動さめやらぬままマドリードに戻り、昨日7日は再びカニサレスグループ一行とレリダを訪れる。地理的にはサラゴサとバルセロナの間ぐらいに位置する、アラゴン地方の古い都市だ。昨年から始まった「コンコルディア」という秋のフェスティバルに2年続けて出演。しかも今年はフェスティバルしょっぱなのコンサートでさらに気合いも入る。

21時開演。会場は満席。昨年は70%ぐらいの入りだったから、今年はグンとアップした。一度カニサレスのコンサートを聴けば、また聞きに来たいと思うのが人情だろう。そのくらい、凄い。さらに2日前にマラガでコンサートをこなしている分、今日はかなりのりが良い。地元テレビ局や新聞社のカメラマンも舞台を取り囲む。

昨年と同様、今回の会場は、レリダの小高い丘の上にあるセウ・ベジャという古い聖堂。コンサート用に内装は手を加えてあるが、古い石造りの柱や壁はそのまま残されているので趣がある。この丘から見下ろすレリダの街は絶景。マラガに引き続きなんだか最近「小高い丘」の上でのコンサートが多い気もするが。

(カラコレス=カタツムリ)の鉄板焼き。アリオリソースというニンニク入りのマヨネーズにつけて食べる。これが美味。昨年このフェスティバルに来た時に生まれて初めてカタツムリを食し、すっかり虜になってしまった。見た目はグロテスクだが長めの爪楊枝でうまく回転させながら取りだして、ひとたび口に入れるとかりかりとした触感ととろけるようなジューシーさが一度に味わえる。レリダには毎年5月にカラコレス祭があるとかで、みんなでカタツムリを採って、食べて、飲んで、騒ぐらしい。来年は5月に来てみるか。

2007年9月6日木曜日

CUMPLEAÑOS EN MALAGA!

今日9月6日の誕生日は、スペインアンダルシアのマラガで迎えた。昨日からこの地を訪れている。私がマラガを初めて訪れたのは、今からちょうど10年前、大学4年の時だ。当時貧乏学生だった私は、安宿やユースホテルを点々としながらスペイン中を廻ったのだが、その旅の中で最も鮮明に記憶している都市の一つがこのマラガだ。小高い丘の上にそびえ立つヒブラルファロ城に立ち、いつかまたこの地を訪れることができたらどんなに素晴しいだろうと思いを巡らせたものだ。ヒブラルファロ城から見下ろす眺めは雄大で、丘のほぼ頂上に位置するパラドールを見て、「ああ、こんなパラドールに泊まることができたら」とため息をついたこともはっきり記憶している。

そして、今日、33歳の誕生日を迎える私は、再びヒブラルファロ城の丘に立っている。「マラガ・エン・フラメンコ」という2年に一度のフラメンコフェスティバルにカニサレスが出演するためだ。しかも、宿泊は10年前夢に見たパラドール。誕生日の夜を迎える私に取っては、何とも感慨深いシチュエーションが揃ってしまった。ビバ・マラガ!

コンサートの中盤カニサレスは得意のバラードを弾き始める前に、おもむろにマイクを手にした。そして、ゆっくり話し始める。

Quiero dedicar siguiente tema a una persona muy importante y especial para mí...que está aquí con nosotros...y a demás hoy a partir de las 12 de medianoche es su cumpleaños...es mi mujer Marichan!

(次の曲を、私の特別で大切な人に捧げます。今夜この会場に来ている人で、深夜12時を過ぎると誕生日を迎えます。それは、私の妻、マリチャンです)
会場の割れんばかりの拍手。客席後方の音響の近くに陣取っていた私を満員の観客が振り返り、「フェリシダデス!(おめでとう)」の嵐。その間カニサレスは舞台上で「ハッピーバースデー」の曲を奏で始める。立ち上がって「ありがとう!」とか、なんとか言いたかったのに、あまりの感動に涙ぐみそれもできない醜態をさらしながらも、拍手を送り続ける。最高のプレゼント!今更だけど、ありがとう、フアンさん。


Es que eres tan detallista y a veces me haces llorar. Me alegro mucho por estar aquí contigo, un día tan especial para mí. No olvidaré nunca el regalo que me hiciste esta noche. Espero cumplir muchos más años y que lo veas tú siemre a mi lado!

奇しくも、私に捧げてくれた曲(lejana)の途中で深夜12時を回り、その瞬間にまた会場から拍手がわき起こる。感動に酔いしれた一夜だった。コンサート開始時間が遅いのはスペインではよくあることだが、今日のコンサートは特別に遅かった。パラドールに戻った頃はもう既に深夜2時を回っていたが、それからグループのメンバーとパティオで乾杯。10年前夢に見たパラドールから見下ろすマラガの街はいっそうの輝きを増して見えた。