さて、まずは昨日も気になっていたサグラダ・ファミリア。
本当は、中にも入って内部工事のかなり進んだ様子を見ておきたかったのですが、時間的にそれはかなわず今回は断念。
バルセロナのシンボルともいえる、サグラダ・ファミリアですが、バルセロナ生まれ、バルセロナ育ちの友人達の中には、実際に行ったことが無い、という人の多いこと!まあ、近くにありすぎて、行くチャンスを失っているのかもしれません。ちょうど、東京タワーに登ったことのない東京人、のような感じかしら。
このサグラダ・ファミリア、以前のブログでも紹介した通り、実は工事費は全て教会への寄付と入場料の収入でまかなわれていること(だから工事もなかなか進まなかった)、実はバルセロナ市への建設許可を取り忘れていて、120年間に渡り、違法建設が行われていたこと、また建設中のAVEのトンネルがサグラダ・ファミリアの真下を通ることで、サグラダ・ファミリア崩壊の危機?と騒がれたり、まあ、とにかく色々な話題を提供してくれます。
実は、サグラダ・ファミリアがローマ法王庁に「教会」として正式に認定されたのは昨年のこと。2010年11月に教皇ベネディクト16世がサグラダ・ファミリアを訪れ、この建造物を正式に教会とするための「聖別のミサ」が開かれました。このミサの様子が世界に中継されたことで、内部の工事がかなり進んでいることが、映像により明らかになったのです。
この中継をみた多くのスペイン人(特にバルセロナ人)は、その教会の内部の美しさに感嘆し、翌日から内部を見てみたい、という地元民の長蛇の列が出来たとか(笑)。実にスペインらしいエピソードです。かくいう私も、この中継をテレビで見て、その内部の美しさに驚愕した一人で、今回は時間があればそれを是非この目でみたかったのですが、また次回までお預けです。
このローマ教皇のサグラダ・ファミリア訪問のニュースの終着点は、「バルセロナに教皇がやってきた!」という話題性よりも「サグラダ・ファミリアの内部がスゴイ!」という感想で締めくくられたような記憶があります。それと同時に、当時スペインの建築家達の間で、サグラダ・ファミリアの建設続行の賛成者と反対者で議論がもちあがりました。
その議論の中で、賛成派の焦点は、もちろん完成させることに意味がある、とかガウディの遺志を継ぐべきだ、といったもの。そして反対派の論点は、ガウディーが無くなった時の状態で保存すべきだった、なぜなら、そこには100%ガウディーのビジョンが反映されていたけれど、彼の死後、どんなに頑張ったところで、ガウディーの最初の意図通りに完成させるのは不可能なことだから、とか、これはもはやガウディーの建築とは言えない、と言った過激な物まで様々。
私個人としては、是非完成した姿を見たいな、と思います。
2026年完成予定とのことですから、あと15年。その間にも、古くなったところを修復しながら完成に向かって行くので、もちろん、難しい工事であることには変わりないと思いますが。
ただ1つ気になるのは、この写真でも分かる様に、完成してから既に100年近く経っている部分とつい数年前に完成した部分では、同じデザインの部分でも石の色が随分違い、全体として、ちょっとチグハグな印象が残ってしまうこと。でも、これがまたその後数百年経てば、この色の違いなど気にならなくなるのでしょうけど。
さて、後ろ髪を引かれつつも、サグラダ・ファミリアから退散。
上記写真は、バルセロナで最近流行っている自転車貸し出しサービスステーション。バルセロナ市民なら市役所に登録し、年間の利用料を払うとカードがもらえ、そのカードを使って、自転車をレンタル出来ます。レンタルした自転車は、市内各所にあるステーションにどこでも乗り捨て可能。とても便利なサービスです。セビージャでも既に導入されていますが、首都マドリードにはまだありません。
最後の打ち合わせがあったのが、リセウ劇場。その隣には、バルセロナで一番賑やかなサン・ジョセップ市場があります。ここで、ショウガを探そう、と目論んでいました。
ハモンや、サラミなどを売るお店や
新鮮な果物を売るお店。フレッシュジュースを置いているところもあります。
そして、こちら。この香辛料屋さんにありました!新鮮なショウガ。
大量に2kg程購入。お値段は10ユーロ程でした。これで色んなショウガ料理が作れそうです!
こちらは、闘牛場。といっても、カタルーニャでは闘牛が禁止になりましたので、ここで闘牛を観ることはもうありません。今は、サーカスが開催されていました。こういう催事場として、第二の人生を送ることになるのでしょうか。。。
そして、マドリード行きのAVEに乗るべく、サンツ駅へ。こちらは、AVEのラウンジ。Wifiが無料で使え、アルコール類を含むドリンクと、スナックやケーキなどの無料サービスがあります。ソファーでゆっくり過ごすも良し、デスクで仕事をするも良し、快適な空間を演出してくれます。このラウンジは、プレフェレンテ(1等車)とクルブ(特等車)のチケットがあれば誰でも利用出来ます。
マドリード行きのAVEの車窓からは、素敵な夕日が臨めました。
今日のツーショット
とても内容の濃いバルセロナ出張でした!