写真:巨大なベレンが登場した市役所前広場
1月5日の夜は、スペインの良い子たちにとっては、クリスマスイブと同じくらい大事なイベント。一年間いいこにしていたら、レジェス・マゴス(東方の三博士)が枕元にプレゼントをおいていってくれるのです。
大晦日に巨大なキャンプファイヤーが出現した、我が街の市役所前広場には、巨大なベレンが出現!ベレンとは、キリスト誕生の物語りを箱庭で表現したクリスマスの飾りのこと。通常は12月の中旬頃から飾り付けが始まり、1月6日までの風物詩となります。
ただし、キリスト様は24日の夜に生まれたことになっているので、赤ちゃんのキリスト様のミニチュアは、24日の晩になって初めて登場。その誕生を知って東方からお祝いに駆けつける3人の王様(レジェス・マゴス)は、はじめは、ベレンの遠くの方にぽつりと飾られており、毎日すこしずつ場所を移動。1月6日にようやく箱庭のテリトリーに登場する、という訳です。かなりきめの細かい演出。
広場には、とにかくたくさんの子供連れが集まっていて、お正月の初詣状態。それもそのはず。町内のお子様の名前がひとりずつよばれて、王様たちからからプレゼントをもらえるのです。自分の名前の呼ばれるのを待つ子供たちの目といったら!真剣そのものです。ちなみに市役所前広場のベレンには羊や牛(←本物!)まで登場する豪華さ。子供たちが羊とふれあう姿は微笑ましい。
写真:チョコラテ・カリエンテを振る舞う箱庭の女性たち
もうひとつのお楽しみは、広場に来た人たち全員に振る舞われる、チョコラテ・カリエンテ(ホットチョコレート)とロスコン!ロスコンは本当は6日に食べるのですが、この町では毎年、5日の夜に振る舞われます。我家のロスコンは明日に備えて、冷蔵庫の中で眠っています。さて、今夜レジェスは我家にもプレゼントを届けてくれるでしょうか。。。
*今日のことわざ*
Cada oveja con su pareja.(かだ おべは こん す ぱれは)
どの羊にもお似合いの羊がいる。「牛は牛連れ、馬は馬連れ」似た者夫婦という意味です。夫婦仲良く、楽しいレジェスを迎えたいものです。