新年の抱負の中に「スペイン語検定DELEを受験する」と公言してしまったので、今日は久々にスペイン語を勉強してみようと思い立ちました。スペイン語は毎日の生活で使っている言葉ですが、その勉強となるとブランク10年。これは長い。それでも学生時代から片時も離さず愛用している辞書たちは、それなりに年季の入ったいい味を出してきています。
地下の本棚に並べてある(そして10年間一度も手に取らなかった)スペイン語学習の本たちを1冊ずつ取り出してみると、あるわあるわ。今ではほこりをかぶったかわいそうな本たち。でもそれより何より面白のは、自分でこしらえた様々なノートたち。スペインへ来た当時、理解不能や意味不明だったことを何でも綴った「変なスペイン質問帳」には今みると可笑しな質問がたくさん書き連ねてあります。
「1998年8月20日:スペイン人はなぜ洗濯のとき、色物を白物を目の色変えて選別するのだろう?一緒に洗っても同じなのに。しかも、柄物を白物と一緒に洗濯するときは、必ず言い訳をする。これは全体的にみると白だし、柄もちいさいでしょ?」
「1998年10月1日:スペインの家庭ではなぜ初めての訪問者に自分の家を寝室からトイレまで全部みせてまわるのだろう?」ああ、この日のこと覚えてます。初めて訪れた知り合いのうちで、挨拶のあと地下から2階までひとつひとつ部屋を見せるツアーが始まってびっくり。でも、これはスペインでは超一般的な習慣なので、私の家にお客さんが来た時もやはり上から下まで全部案内しなくちゃいけない。でも日本人の私には寝室やトイレや物置まで、そう親しくもない人に見せるのは気が引けてしまいます。。。未だに慣れない習慣のひとつです。
「1998年10月30日:すごい!テレビのCMでまたブレリアが流れてる!」スペインへ来たてのころは、これがとても新鮮でした。
「1998年12月3日:なぜスペインの主婦たちはまな板を使わないんだろう?義理の母が特別なのだと思っていたが、そうではないようだ。人参をまな板無しで切るのは私には出来ぬスゴワザ」
「1999年4月5日:なぜスペイン人の若い娘たちは皆スタイル抜群なのに、おばちゃんたちはみんな太っているのだろう?」どう考えても食生活です!!私もおばさんの部類になりつつあるので、注意。
「1999年5月18日:なぜスペイン人は会話をするとき全員が一斉に話し始めるのだろう?聖徳太子の耳を養うべきだろうか。。。」うん、これは今でも同じ。でもその後分かったのは、多くの場合ただ人の話を聞いていないという事実(笑)。それでも会話は進んでいくから不思議ですね〜。未だ持って私には無理なんですが。
「1999年6月9日:スペイン人は、日本人はみんな空手ができるとおもっているのだろうか?誰も彼もが聞いてくる。ちなみにカラテカとはなに?」カラテカは空手家のことだ!「テ」にアクセントをつけて発音するので当時は分からなかった模様。スペイン人全員がフラメンコを知ってる訳じゃあないのと同じです。
「1999年7月20日:スペイン人はなぜ挨拶代わりにメグスタスシ(寿司が好き)を連呼するのだろうか。別に聞いてないのに」ふふふ、あのころ猫もしゃくしもみんな寿司が好きだって言うんで結構うんざりしてたね。なんてコメントしていいのやら毎回悩んでいました。。。
今では、フツーになってしまったことが、当時の驚きと共に蘇り、なんだか懐かしく、右も左も分からなかった自分が愛おしく感じられたりして。もう一つ引っ張り出して来たのは昔から書きためている「スペインのことわざ帳」。そういえば、スペインの習慣を取得しようと色んな人にことわざを聞いて回った時期もありました。懐かしい。これを機に、もう一度復習してみるのもいいかもしれません。気の赴くままに、ときおりスペイン語のことわざを紹介していきます。
*今日のことわざ*
A gran subida, gran bajada.(あ ぐらん すびーだ ぐらん ばはーだ)
急な登りの後には、急な下りが来る。すごい坂を一気に登ると落ちた時には大けがをするという意味ですね。スペイン語の勉強も、少しずつ地道にコツコツと。そんな思いをこめた、今日の一句です。