2009年5月5日火曜日

コンデ・エルマノス



カニサレス愛用のギターは、フラメンコ・ギターの老舗ブランド「コンデ・エルマノス」。「コンデ・エルマノス」は、カニサレスのスポンサーで、これまでにも何本もギターを提供してくれてきました。

今日は、コンデ・エルマノスのマリアノが自宅まで来てくれて、久々のギター総点検をしています。メインで使っている4本のギターを出して来て1本ずつチェックです。

一番若いギターは、先月カニサレス邸にやってきたギター「マリアノ・コンデ」。コンデ・エルマノスのオーナーであり、ギター職人のマリアノが最近立ち上げた高級ギターブランドです。1本ずつ手づくりなのは当然ですが、スゴいのは材質選びから仕上げまでの全ての行程を彼がひとりで監修・製作しているところです。

コンデ・エルマノスの筆頭職人のマリアノは、もちろん「コンデ・エルマノス」のギターの製作にも関わってきましたが、彼が実際に作ってきたのは、その中でもプリメラと呼ばれる最高級のギターのみ。しかし、その最高級のプリメラでさえ、1本のギターを仕上げるのは他の職人さんとの共同作業でした。もちろん、スペインのトップクラスの職人を集めた「コンデ・エルマノス」のギターは、素晴しい名器ぞろいですが、これで満足しない職人魂がマリアノにはありました。最初から最後まで、自分のこだわりを自分の方法で貫きたい。そして実現したのが、この新ブランド「マリアノ・コンデ」なのです。

何十年という職人歴、プロ中のプロのマリアノがこだわり抜いて作る「マリアノ・コンデ」。彼が1ヶ月に作れるギターの数は、1−2。まだ、世界に4本しか存在しない超レアなギターなのです。その品質は間違いなく、現在世界中で作られているフラメンコギターの最高クラスです。現在、5本目、6本目を作製中だそうで、来月にはお目見えするそうです。

ニスが完全に乾き切るには最低1年程の歳月がかかるそうです。そんなにかかるんだ!と吃驚。ニスが乾き切らないうちは、まだ共鳴板に湿り気があるせいで、パリっと乾いた音が出にくいのです。その他のギターと弾き比べるとそれが良く分かります。

奥が深いギター。私も弾けたら楽しそうと思いながら、今のところ聴く方専門です。


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