2009年2月22日日曜日

スペイン国立オーケストラ


写真:国立オーケストラのプログラム

今日は、スペイン国立オーケストラの公演を聴きに行ってきました。日曜日の朝11時半からの公演のシリーズはフアンさんと私のお気に入りです。今日の演目はベートーベンとマーラー。不況、不況で劇場への足の運びが悪い今日この頃ですが、今日は3階席まで満員御礼!それだけで、始まる前から嬉しい気分です。

まずは、ベートーベンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調『皇帝』。3楽章からなる約40分の作品。その名に相応しく、力強く壮大な作品です。ジョセップ・ポンスによる指揮が素晴しい。まずはエネルギッシュな第1楽章。そして穏やかな第2楽章。最後にテンポよい第3楽章と、オーケストラを自由自在に操っていきます。

そして、グスタフ・マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調は、マーラーの中でも私の最も好きな作品の一つ。今日の演奏をとても楽しみにしていました。第1部のベートーベンも素晴しい演奏でしたが、マーラーはその上を行く素晴しさです。演奏時間は約70分と長いのですが、そんな長さを感じさせない華やかで聴きごたえのある作品です。有名な第4楽章アダージェットもさすが。ハープと弦楽器が美しい流れを生み出します。

スペイン国立オーケストラは、スペインを代表する素晴しいオーケストラですが、これらの作品を非常にリズミックに、壮大に指揮するジョセップ・ポンスに、心を動かされました。ジョセップ・ポンス氏はフアンさんの友人で、今日は午前中の演奏のあと一緒に昼食を頂きました。偉大な指揮者ですが、とても気さくな方なのです。フラメンコを「リズム的に世界一難しい音楽!」と言い切り、フアンさんと握手(笑)。楽しい1日を過ごしました。


*今日のことわざ*
Al músico viejo, le queda el compás.
(ある むしこ びえほ れ けだ える こんぱす)
音楽家は年老いても、リズムは残る。若い頃から音楽に打ち込んだ音楽家は、いつまでたっても音楽を忘れることがなく、音楽的な立ち居振る舞いをする、という意味のスペインの諺。日本語でいえば「雀百まで踊り忘れず」ですね。




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