今日から、子供達を対象にしたギターのイベントが始まります。今朝の新聞にはカニサレが写真入りで登場!
写真:イベント告知の記事
さて、今回のイベントというのは、3歳〜9歳の子供たちを対象にしたギターの祭典です。でも、単なるギター・コンサートではなく、ギターの歴史をストーリー仕立てで子供たちに紹介するという、演劇+コンサートという贅沢な内容。今回はこれをDVDに収録して、世界の子供たちに見てもらおうという企画です。
18日と19日の2日間で、なんと5千5百人ものちびっ子たちが会場に足を運びました。もちろん、劇場を訪れるのはこれが初めて、というちびっ子が殆ど。子供たちは、鑑賞の為に1ユーロを支払います。これは、芸術を鑑賞するには、お金を支払うという観念を小さいうちから学ばせるのが目的だそう。とてもいいアイデアだと思います。
写真:ちびっ子達の入場!みんな、遠足気分です。
先生に手を引かれ、小さなお客さん達が続々と入場します。座席に着くにも時間がかかるため、通常は30分開場のところ、今回は1時間前の開場です。それにしても、今回のイベント、小さな子供達を対象とのことで、開演が朝10時とめっぽう早い!早起きにあまり慣れていないミュージシャン達にとっては、起きたての演奏はなかなか厳しいようです。楽屋でリハーサルに余念がありません。
写真:子供達でうまっていく劇場
テレビ局のカメラもたくさん入っています。開演前の劇場はいつもざわついているものですが、今回はざわついている、というより普通の会話が聞こえない位の大音量(笑)。さすが子供達、ものすごいエネルギーです。会場の明かりが消えると大騒ぎ!役者のお兄さんが登場して、「みんなおはよー」というと、子供達も一斉に「ブエノスディアス!」と大合唱。
写真:カニサレスの演奏に聴き入る子供達
ギターという楽器がどうやって誕生したのか、ギターにはどんな種類があるのかがテンポよく紹介されていきます。ギターの仲間でルネサンス期に全盛期を迎えたビウエラ、バロックギター、クラシックギター、そしてフラメンコギターの登場です。カニサレスの、これまでで一番小さなお客さん達はギターのリズムに合わせて身体を動かし、やがて踊りはじめます。そして演奏が終わると、大きな拍手と共に口々に「オレー」。圧巻です。
DVDはスペイン語の他に、英語とフランス語に訳され、吹き替えされることが既に決まっているそうですが、是非日本語にも訳してほしいと、事務局に依頼されました。約1時間のこの作品を子供達に分かりやすい日本語に訳すのは簡単ではないと思うのですが、どうしようかな。検討中です。
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