2009年1月31日土曜日

アビラ日帰り旅行




写真:アビラ市壁(世界遺産)


前々から、フアンさんと計画していた、「楽しく二人で出かけよう!」企画。年が明けてから、行こう行こうと思いつつなかなか実現しませんでしたが、ようやく決行。最初の目的地となったのは家からも近く、見所もたくさんあるアビラ。アビラ旧市街をぐるっと取り巻く市壁とアビラの教会群は
1985年に世界遺産に登録されています。


さて、腹ごしらえはアビラのパラドールのレストランで。土曜のお昼とあって、レストランは大にぎわいです。


写真:カスティージャ地方名物「ソパ・デ・アホ」


まずは、スープから。カスティージャ地方の名物「ソパ・デ・アホ」にんにくスープです。たっぷりのニンニクの他、パン、たまご、ハモンなど具沢山でこれだけでけっこう満腹感があります。身体があったまる冬に嬉しいスープです。



写真:アビラ牛


アビラといえば、アビラ牛。Chuleton de Avila(チュレトン・デ・アビラ)は、アビラ牛のあばら肉を豪快に焼いた一品。量が多すぎて食べきれません。

写真:アビラ名物「ジェマ・デ・サンタ・テレサ」

そして、デザートはアビラ名物「ジェマ・デ・テレサ」。ジェマとはスペイン語で卵の黄身のこと。まわりはサクサクとお砂糖の衣がついていて、中はしっとりとした甘い黄身。なんだか和菓子にもにていて、お茶が欲しくなります。サンタ・テレサ(聖テレサ)はここ、アビラ出身の16世紀に活躍した修道女です。


写真:アビラ市壁(世界遺産)でフアンさんと


腹ごしらえのあとは、アビラ市の散策。アビラ旧市街をぐるっと一周している市壁は全長約2.5 kmで、ところどころ、その市壁の上部に登って壁の上を歩けるようになっています。入場料4ユーロ。上から見下ろす街並は素晴しいし、なにより楽しいお散歩は日頃の運動不足を解消してくれます。


写真:アビラのカテドラル(世界遺産)

もう日も暮れてからようやくたどり着いたカテドラル。朝早く開門し、夕方もさっさと閉まってしまうので、私たちが着いた時にはもう中の見学は出来ませんでしたが、外からだけでも充分見応えのあるゴシック建築です。


写真:アビラのテレサ(Santa Teresa de Avila)


そして、先ほどのデザートにもなっている聖テレサ。彼女はスペインでは全国的に有名な修道女で聖者です。16世紀、厳格なカトリックの家庭に生まれた彼女は幼い頃から信仰深く禁欲的な生活を送り、いくつもの苦行を行ったことで知られています。スペイン各地をまわり、いくつかの本も著し、たくさんの修道院も設立したそうです。


写真:聖テレサのサン・フアン教会(世界遺産)

彼女が、聖者としての人生を始めたとされるのが、アビラのサン・フアン教会。ここで洗礼を受けたそうです。装飾品の少ない、どちらかというと質素な教会ですが、今日もたくさんの信者が訪れます。私たちが訪れた時はちょうど土曜のミサが始まる時間で、次々に地元の信者が集まって来ていました。


写真:聖テレサが洗礼をうけたとされる石の桶

これはサン・フアン教会の入り口に飾られている、聖テレサが洗礼を受けたとされる石の桶です。1915年、聖テレサ誕生400周年の記念にアビラ市が重要文化財として記念碑を建てました。

自宅からわずか50キロ。車で約1時間のアビラは、歴史に溢れた素敵な街でした。「楽しく二人で出かけよう!」企画・第1弾、アビラへの日帰り旅行はフアンさんと私の久々の休暇となりました。約10キロの散歩コースを歩き、私はちょっと筋肉痛。毎日ランニングマシーンで鍛えているフアンさんはヘッチャラで、運動不足を笑われました。悔しい!


今回のアビラ旅行の写真をたくさんアップしています。マリアルバムもどうぞ↓

*今日のことわざ*
Hermano, bebe, que la vida es breve.
(えるまの べべ け ら びだ えす ぶれべ)
「兄弟よ、飲め、人生は短いものだ」短い人生、出来るうちに楽しまなきゃ損!一生懸命働くことも大事ですが、それと同じくらい、一生懸命遊ぶことも大事だと思います。